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2021/09/11
胃がん② 〜胃がんと言われたら  その1〜

コラム 胃がん② 〜胃がんと言われたら  その1

 

前回のコラムでは胃がんの総論的なお話しと、検診に関してのお話をさせていただきました。今回は「実際に胃がんと言われたら」という想定でお話させていただきたいと思います。

胃がんがみつかるタイミングってどんな時でしょうか?

検診で異常を指摘された、腹部症状があって病院で検査を行って見つかった、人間ドックで見つかった、定期的に胃カメラを行っていて指摘された、などが多いのでしょうか。

前回のコラムでも少しお話しましたが、確定診断を行うには胃カメラ検査が必要不可欠です。まずは胃カメラについて少しお話します。

 

目次

●胃カメラは口からがいい?鼻からがいい?

●経鼻内視鏡とは?

●経口内視鏡とは?

●早期がん、進行がんって何?

 

 

胃カメラは口からがいい?鼻からがいい??

よくある質問として、「胃カメラ受けてみたいけど、口からがいいのか、鼻からがいいのかどっちがいいのですか?鼻の方が楽って聞くけど・・・」という声があります。結局一体どっちがいいのでしょうか。

結論から申し上げると、一概にどちらがいいということはありません。当院では状況や患者様によって「使い分ける」というイメージで行っています。

 

経鼻内視鏡とは?

前述のとおり、大昔は胃カメラといえば口から行う経口内視鏡が当たり前でしたが、現在では技術が発達して、内視鏡自体を細くして鼻からでも内視鏡が挿入できるようになりました。なぜ、経口内視鏡だけでなく、経鼻内視鏡も開発されたのでしょうか?それは口から内視鏡を挿入すると、少なからず苦痛を伴うからです。この苦痛のせいで胃カメラを敬遠する方が多かったのです。口から内視鏡を挿入すると、必ず「オエッ」となります。これは、歯ブラシを舌の奥に入れると「オエッ」となるように、「嘔吐反射」といって、人間の防御機能なので、必ず起こります。(感じ方は人それぞれです。)

ところが、鼻からの内視鏡入れるとこの「嘔吐反射」が起こりにくいとされています。これこそが経鼻内視鏡の最大の利点になります。径鼻内視鏡は口からの挿入ではないために、検査中に施行医と話すこともできます。

逆に径鼻内視鏡のデメリットとしては、内視鏡が細い分、内視鏡の先端に装着されているCCDカメラの解像度や操作性、視野角、胃の中で出す光の強さなどが経口内視鏡に劣ります。そのためトータルで見た時の観察力では経口内視鏡に劣ってしまいます。(病院など、精査を行う施設ではほとんど経口内視鏡を使用しています。)

また、検査後に鼻痛があったり、鼻血がでることもデメリットです。

 

経口内視鏡とは?

経口内視鏡は径鼻内視鏡と比較すると径が太いため、嘔吐反射が起こりやすいです。そのかわり、明るいライトを使用して、鮮明でキレイな画像を得ることができます。これによって精査の高い診断を行うことができます。

また径鼻内視鏡と比較してスコープの操作性が良いとされています。

内視鏡の種類によって異なりますが、経口内視鏡には画像拡大機能というものを搭載した内視鏡があります。大きな病院の内視鏡はこの機能がついていることが多いです。この拡大機能は径鼻内視鏡にはありませんので大きなメリットになります。拡大機能とは、通常よりも約80100倍の拡大画像を得ることができるために胃の表面構造をより詳しく観察することができ、例えば癌なのか癌でないのかなどをその場で判断できます。(確定診断には生検による病理結果が必要です。)また癌があった場合にその病変の広がりも見ることができます。

ちなみに当院で使用している経口内視鏡にも拡大機能がついています

経口内視鏡のデメリットとしては鎮静剤を用いた麻酔なしでは、径鼻内視鏡よりも苦痛があります。また麻酔をするとリアルタイムでの検査画像が見ることができないことがあげられます。

 

以上からいずれの検査も一長一短があります。

当院では、胃透視検査で異常を指摘された方で精査が必要と思われる場合や、以前経口内視鏡で特に辛くなかった方は経口内視鏡をオススメしています。「オエッとなる」嘔吐反射が強く、経口内視鏡が辛い場合には、鎮静剤を用いる麻酔を行うことで楽に検査を受けていただくこともできます。検査予約時にご相談下さい。

逆に初めて内視鏡を行う方、以前経口内視鏡が辛かった方には径鼻内視鏡をおすすめします。

 

 

早期がん、進行がんって何?

胃カメラを行って、胃癌の確定診断がついた後はどういった検査を行っていくのでしょうか。これにはステージ(進行度)という概念が必要になります。これを追って説明していきます。

まずは早期がん、進行がんという言葉がよくテレビなどでも使用されていると思います。この「早期がん・進行がん」にはしっかりとした定義がありますので理解しましょう。

消化管(食道、胃、十二指腸、大腸など)の壁には厚みがあります。ホルモンを食べたことがある方ならイメージしやすいですが、ヒダヒダになっている面と、ツルっとしている面があり、その間に厚みがあります。

 

イメージとしてはこんな感じです。

プレゼンテーション

腸管の内側(食べ物が通過する方)から粘膜層→粘膜下層→固有筋層→漿膜となります。

ヒダヒダな面が粘膜層、ツルっとしているのが漿膜です。

大切なことですが、胃癌は必ず胃の表面つまり「粘膜層」から発生します。そして、「癌が進行する」というのは、根が下に這っていくイメージで癌が深く入り込んでいきます。

ここで「早期がん」とは、がん細胞が粘膜と粘膜下層にとどまっている状態と定義されています。

イメージとしてはこのようになります。

プレゼンテーション

内視鏡(カメラ)で見ると、早期がんでは平坦な病変や、わずかに隆起(出っぱっている)していたり、陥凹(凹んでいる)していることが多いです。

 

では「進行がん」はどうでしょうか。がん細胞が粘膜下層より深く食い込んだ状態と定義されています。

イメージはこのような状態です。

プレゼンテーション

内視鏡(カメラ)で見ると、すごく隆起していたり、潰瘍を形成していたり、胃の壁が固くなってしまったりします。

 

癌の深さってどうやって判断しているの??

カメラで見ているのはあくまで粘膜の表面です。胃の壁は透け見えないので、胃カメラのみでは、正確にどの層まで癌が進んでいるのかを当てるのは不可能です。ただ、かつての先人の先生達がデータ蓄積していただいたおかげで、このような所見があれば、このくらいの層に癌はあるであろうという予想はできるようになりました。その判断能力を得るために内視鏡医は日々研鑽しています。

ただ、それだけでは不十分な場合には更なる検査を行います。例えば、超音波内視鏡というものがあります。先端に超音波装置がついたやや太い特殊な内視鏡で、癌がどの程度まで深いところまで進んでいるのかを調べます。潜水艦のレーダーのようなイメージでしょうか。

ただ、最終的には病変を手術や内視鏡で取ってみて、その検体を顕微鏡で診断(病理学的診断)を行うことでしか深さは確定できません。

 

まとめ

●胃がんが心配な場合にはまずは内視鏡検査(胃カメラ)を受けましょう。

●経口内視鏡と径鼻内視鏡の長所・短所を知った上で検査を選びましょう。

●「早期がん」とは、がん細胞が粘膜層と粘膜下層にとどまっている状態のこと。

●「進行がん」は、がん細胞が粘膜下層より深く食い込んだ状態のこと。

 

 

かなり長くなってしまったので今回はここまでにします。

次回も引き続き「胃がんといわれたら」シリーズをお話する予定です。

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